「八丁堀の与力・同心組屋敷跡」との史跡説明板が正門前に立つ「京華スクエア」は旧京華小学校(八丁堀3-17-9)。この旧京華小の3階部分に早稲田大学エクステンションセンターの八丁堀校が開設されたのは2001年のことでした。廃校となった小学校を大学の生涯学習機関が活用する例は全国でも異例と注目されたそうです。
京華小は、存続していれば2001年には創立100周年を迎える伝統を有する、京橋小の先輩校。建物も昭和初期に完成した建築物で、随所に当時の面影を残しています。
そもそもは「旧京華小を早稲田大学として活用してもらえないか」という中央区からの申し出が発端。折からの生涯学習ブームや少子化に伴う私学の生き残り策もあって大学がこの申し出を受け、八丁堀校が開設されることになったようです。
講座も1981年に発足した早稲田校と差別化をはかり、八丁堀の地域性や文化をふまえた講座を中心に約120講座。講座案内パンフを見ると、例えば、来春1月開講の2004年冬講座の「江戸・東京」コースには次のようなユニークな講座があるのですね。
「江戸の下町神社巡りと人形町ウォーキング」
講師:田中見世子(フリーライター/街案内人)
目標:江戸の町割りを歩いて体感し、江戸の下町を知ってもらうことが目標です。…略…江戸下町気分が日常に残る人形町界わいを歩き、七福神(神社は八つ)巡りをすることで江戸を実感してもらえればと思います。
講義概要:江戸下町の庶民の暮らしはどのようなものだったのでしょうか。町に住む人も町並みも150年前とはまったく変わったけれど変わらないものが町の片隅には残っています。町名だったり、道(川)だったり、神社だったり、老舗だったりです。今まで書いてきた地域の歴史文化の記事と今も掲載中の記事の取材体験をもとに講義をしたいと思っています。中食は、よし梅で幕の内弁当をいただきます。大観音寺の脇の路地にあり、もとは芸者の置屋でした。江戸の味と一緒に店の風情も楽しんでください。
募集要項:1月22日(土)催行 定員25名、受講料10,000円
問合せ先:八丁堀校 TEL:03-5117-2073
うーん、面白そう。でも「よし梅」って?
あわててgoogleで検索すると、「昭和2年創業 名物ねぎま鍋でお酒もすすむ 芸者さんがいた時代の人形町の雰囲気を色濃く残す、70年以上の歴史を誇る店」「木の温もりと下町の気さくさが、訪ねる人をくつろがせてくれる」とあるではありませんか。一度は覗いてみたいですね。
*ねぎま鍋=醤油で味を調えたカツオだしの割り下で、ねぎとまぐろ、豆腐やキノコ類を煮て食べるシンプルな料理。
ちなみにサイトで調べると、エクステンションセンター全体の会員数は男10,462、女20,136、計30,598人。会員の平均年齢は40歳だそうです。学びの内容も年齢層も確実に拡がっているようです。
ところで「ケイコとマナブ」。リクルートの生涯学習ガイド誌(1990年創刊)の名もどきですが、なんと瓦版のY編集長(姉御)とWebのY編集長の名前が「K子とマナブ」。まるでウソみたいですが、ふたり揃って生涯学習に励んでいるようですよ……。
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