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第78回●今が旬(しゅん) 松井今朝子『銀座開化事件帖』を読む(続)

 実はこのところ不勉強で、『銀座開化事件帖』が松井作品との出会いです。
 で、地元っ子にとってはいささか鼻白むような表現が随所に出てくる作品の背景を探ろうと、松井さんの略歴を見ると、描写が濃密であることが頷けます。

 1953年、京都祇園生まれ。南座にほど近い環境で育ち、子供のころから歌舞伎の魅力にとりつかれ、早大大学院で演劇学修士課程修了後、松竹に入社。歌舞伎の企画・制作に携わる。
 松竹を退職後フリーとなり、歌舞伎の脚色・演出・評論などを手がけるようになった、というのですから、いわばその道のプロ。新富周辺の来歴・事柄にもめっぽう詳しいわけです。
 97年に『東洲しゃらくさし』(PHP研究所)で小説家としてデビューし、同年、『仲蔵狂乱』(講談社)で第8回時代小説大賞を受賞。その後、『非道、行ずべからず』(マガジンハウス)、『似せ者』(講談社)と直木賞候補になること2回、今が旬(しゅん)の女流作家です。

 ところでこの今朝子さん、50過ぎのおばさまなのですが、4月9日、知人の案内で墨堤の桜やら向島「鳩の街」跡地やらを散策した後、水戸街道を横断中にズッコけて手足を擦りむくなど、おしとやかなレディというよりは行動派。そして日々、なかなかどうして優雅な独身生活をお過ごしのようなのです。

 ホームページを覗くと、連日お芝居見物に出かけ、帰りは洒落たレストランでワインを傾けながら食事。自宅マンションにこもっている時も、季節感あふれる手作りの和食を召し上がっているのですね。しかも、時に東武動物公園や北海道に乗馬しに出かけたり……。
 ホームページの「今朝子の晩ごはん」というコーナーからメニューを拾ってみました。どれもおいしそうですねえ。

 05/22 鰻丼、お揚げと小松菜の煮浸し、レンコンの練り胡麻マヨ和え
 05/21 冷麺、めざし、レンコンの練り胡麻マヨ和え
 05/19 春キャベツの梅蒸し、明太子パスタ
 04/04 笹鰈とハタハタの干物、菜の花の芥子和え、ワカメのみそ汁
 04/03 春野菜の天ぷら
 04/02 干物いろいろ、ほうれん草のお浸し
 03/30 鯛茶漬け

 なお詳しくは、松井今朝子さんのホームページを。アドレスはhttp://www.kesako.jp/です。




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