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第84回●「企業評点」のこと 帝国データバンク余話

 情報通のY編集長も耳年増の瓦版・Y姉御編集長も知らないのですが、実はその昔ぼくはIT関連の某出版社で一時期、総務経理関係の元締めをやらされていたことがあって、取引先企業の信用調査を依頼したり、逆に当方の業績を調査されたり、帝国データバンクの調査員とは親しく接する機会があったのですね。
 担当は、いかにも実直そうな青年で、「近くに来たので寄りました」なんて言って、四方山(よもやま)話を装いながら、さりげなくスタッフの電話に耳をそばだて、卓上の生花のしおれ具合を観察したりしながら、業績を聞き出したりしていました。まさに「探偵」です。
 むろん、当時すでにぼくは海千山千の取材記者の間でもまれていたので、相手の手口は百も承知。業績絶好調の時期だったし、隠し立てすることはなく、ま、多少の与太話を含めて「企業情報開示」をしましたけどね。

 で、信用調査・企業情報に関するサイトを覗くと、企業の信用度つまり「評点」の付け方についての具体例が記されていて、昔を思い出しました。例えば、こんな具合。

評点はどのような基準で付けられるのですか?
弊社の企業評点については、下記の評価要素に基づいており、各要素合計の満点が100点となります。
1.業歴 2.資本構成 3.規模 4.損益 5.資金現況 6.代表者 7.企業活力

 また、この合計点数を「A(86〜100点)」「B(66〜85点)」「C(51〜65点)」「D(36〜50点)」「E(35点以下)」の5段階に分けています。さらにネットワーク上では、49点以下の企業に関してはD1、D2、D3、D4の4段階で表示しています。

 評点要素は、弊社が持つ××万社以上の企業情報を分析し、業種毎に評価基準を設定し、業種間の適正化を図っています。この評点は、業績・業歴等の客観点と企業活力等の主観点といった全部で7項目の総合評価点ですので、同じ評点の企業でも内訳を見ますと実に様々なケースがあります。
 例えば上場企業でも、業歴の浅い企業では、高い点がつきにくくなっています。つまり与信判断を正確に行うには、企業概要だけではなくより詳しいレポート調査報告書のご利用をおすすめします。なお、調査報告書は50点未満の企業に関しましても実評点で表示されています。

評点はどのように利用すればよいのですか?
弊社においては、独自の評価方法により企業を100点満点で評価しています。企業の信用度を判断する際、評点を参考にすることは1つの容易な方法と思われます。ただし、評点は常に変化していくものであり、時系列的に確認することや、他の様々な情報と照らし合わせて判断することが望ましいでしょう。

 さて、今春で創立30年。小なりといえ編集プロダクションとしては老舗のS社の評点は? ……おっと、そんなことを書いたら、たちどころにぼくの人事評点がDランク入りだ。くわばらくわばら。
 (真之介)




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