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第30回●図書館の「使い勝手」

 出版不況が続く一方で、何事によらず「自己責任」が問われる時代ゆえの自己防衛策として読書や調べ事への市民要望が強く、公共図書館は毎年50〜100館ペースで増え続け、2006年度には3083館に達したそうです。
 ところでここでも地域間格差が大きく、『日本の図書館2006年版』による人口10万〜15万規模の市の蔵書数1位が成田市(人口12万3000人)の72万2000冊であるのに対し、人口19万人の西東京市の蔵書数は一般書43万5200冊、児童書15万8900冊、地域資料7万6900冊で計67万1000冊にすぎないのですね。
 わが中央区と比較すると、彼我の格差は歴然としています。(数字は本年2月現在)

  人口 世帯数 館 数 蔵 書 1人当り蔵書 貸し出し
中央区 102,703 58,528 3 560,000 5.45冊 10冊/2週間
西東京市 189,199 85,067 7 671,000 3.54冊 30冊/2週間

 で、あれこれ調べていて、中央区のサービス度が高いので感心しました。開館日数333は全国でもトップレベル、対する西東京市は「サービス後進市町村」であることが判明しました。わが中央区や横浜市などでは月に1度の休館日以外は連日ほぼ20時まで開いています。むろん公共サービスのあり方はコスト(予算)の問題でもあるので、社会資本整備の遅れた郊外と都心部の区を一概に比較できませんし、西東京市は貸し出し期間は同じ2週間ながら、なんと30冊まで同時に借りられるのですね。

館     名 開 館 時 間 休  館  日
中央区立京橋図書館
ほか2館
・月曜日〜金曜日  9時〜20時
・土曜日      9時〜19時
・日曜日・祝日   9時〜17時
・地域資料室    9時〜17時
・児童室      9時〜17時
・毎月第3木曜日
 (当日が祝日に当たるときは翌日休館)
・年末年始(12月29日〜1月3日)
・図書特別整理日
西東京市立図書館 ・火曜日〜金曜日  10時〜20時
・土曜日・日曜日  10時〜18時
・月曜日、祝日ほか
・施設点検日(月1回)
・年末年始
・特別資料整理日
東京都立日比谷図書館 ・月金曜〜金曜日  10時〜20時
・土曜日・日曜日・月曜日・祝(休)
          10時〜17時
・毎月第1木曜日、第3日曜日
・年末年始(12月29日〜1月3日)
・図書特別整理日
東京/文京区立小石川図書館 ・平日       9時〜20時
・土曜日      9時〜17時
・月曜日及び第3木曜日
・国民の祝日・年末年始
・特別整理期間
横浜市立図書館 ・火〜金曜日    9時30分〜19時
(中央は20時30分まで ただし地下1階と児童コーナーは19時まで)
・土曜日・日曜日・月曜日・祝(休)・
 12月28日
          9時30分〜17時
・1月4日     正午〜17時
・施設点検日(月1回)
・年末年始(12月29日〜1月3日)
・図書特別整理日
川越市立川越駅東口図書館 ・月・水〜土曜日  9時30分〜21時
・日曜・祝日    9時30分〜19時
・火曜日(祝日と重なるときは開館)
・毎月最後の日(館内整理日。土・日・祝日と重なるときは開館)
・祝日の翌日 (土・日・祝日と重なるときは開館)
・年末年始(12月28日〜1月4日)
・特別整理期間(10日間)
(2007/09/21調べ)

 もっとも、使い勝手以前の問題として、「行政改革」による公務員定数削減のあおりで、全国の公共図書館がメタメタになっている、という報告もあります。その端的な例が図書館職員の実態。
 例えば東京特別区。文京区は計11館で81名の職員中41名、50.6%、わが中央区は3館で専任職員数42名がいて、うち司書・司書補が11名、26.2%とまずまずの数字。ところが6館の港区は47名中3名で6.4%、千代田区にいたっては4館ありながら職員は兼任含む8名で司書・司書補はゼロ! 司書のいない図書館があるなんて驚きです。

注:たまたま記者の親しい知人がいるので俎上にあげた「西東京市」も無茶な名前だけれど、前回の「東近江市」って、ほとんど誰も知らないニューフェイスですよね。
 東近江市は平成17年2月11日、「平成の大合併」で滋賀県下の1市4町(八日市市・永源寺町・五個荘町・愛東町・湖東町)が合併し誕生。さらに翌年1月1日、蒲生町及び能登川町と合併し、新しい「東近江市」となったそうです。


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